Gyeongju Tourguide

#1慶州邑城（キョンジュウプソン）

慶州邑城は新羅以降の千年慶州を象徴する遺跡である。新羅時代には月城が中心だったが高麗以降は慶州邑城に中心が移された。高麗と朝鮮につながるまで行政、生活、軍事機能が集まっていた慶州の心臓部であった。今日も慶州市街地の中心部に位置する慶州邑城に足を運ぶ。

慶州邑城（キョンジュウプソン）の復活

邑城は軍事的、行政的機能を併せ持った城をいう。慶州邑城は高麗時代の顕宗3年（1012年）に最初に築かれたと伝えられている。最初は土で築いたが、禑王（ウ王）4年（1378年）に石で築き直した。その後も城は崩れては建て直しを繰り返したため、初期の城の姿は現在ほとんど見られない。東側に100メートルほど残っていた城壁は朝鮮英祖21年（1745年）に修造した姿だ。

慶州市では、高麗と朝鮮時代の慶州の歴史に再び着目し、慶州市街地の文化観光コンテンツとして活用するために慶州邑城の復元を推進した。100メートルほど残っていた東側の城壁から復元を開始する計画で、土地の購入と発掘調査を経て2014年から本格的に復元に突入した。以来、約5年ぶりに東側の城壁の一部と東門の向日門を復元し、昨年11月に一般に公開した。

慶州邑城くまなく

復元された慶州邑城（キョンジュウプソン）をくまなく見て回ろう。日が昇る東の方向に向かって立っているとして『向日門（ヒャンイルムン）』という名前をもつ東門が目に留まる。東門の前には城門の防御力を高めるための装置の「甕城（オンソン）」も復元され、風采良く日向門を護衛している。残っていた城壁につなげて積み重ね、324メートルまで城壁区間が拡張された。日向門を基準に両側の城壁に『雉城（チソン）』も各1ヶ所ずつ復元された。雉城は敵の攻撃を効果的に防御ために城壁の本体から前方に突出して長方形に積んだ構造物をいう。その昔は敵から防御するためのスポットが、今は邑城内外を眺望する展望スポットである。

夜景がきれいなグルメスポット慶州邑城

夕暮れ時、城の上に立つ2本の老木が実に印象深かった記憶がある。その印象深い風景に加えて復活した慶州邑城（キョンジュウプソン）は夜景がきれいなグルメスポットに生まれ変わった。日向門（ヒャンイルムン）の門楼（ムンル）の柱と軒、雉城（チソン）、棟、城壁の上下にLED照明灯が480個設置され、夜になるともっと輝く。

#2慶州文化院

慶州邑城（キョンジュウプソン）から抜け出して周囲を見回してみる。それほど離れていない場所に慶州文化院がある。慶州文化院は朝鮮時代の役所があった場所である。日本植民地時代には朝鮮総督府博物館の慶州分館として用いられ、国立慶州博物館が現在の位置に移すまで慶州博物館でもあった。入口の左側には、国宝第29号の聖徳大王神鐘(エミレ鐘)がかかっていた鐘閣（ジョンガク）も残っている。昔の役所の建物やきれいに手入れされた庭園は少し休んでいくのに良い場所である。

慶州文化院の見どころ1. 郷土資料館

昔の役所の建物は現在郷土資料館として運営されている。慶州邑城（キョンジュウプソン）の復元図から朝鮮時代の慶州の様子がうかがえる遺物などが展示されている。

慶州文化院の見どころ2. 東部洞イチョウ並木

郷土資料館の裏側には慶尚北道記念物の第66号に指定された「東部洞のイチョウの木」がある。樹齢500年は優に超えた一抱えを越すイチョウの木である。秋に絶対一度は行くべき観光スポットである。

#3東京館

高麗と朝鮮時代に使臣団や中央管理達の客舎として使用された東京館にも立ち寄ってみよう。新羅時代には王室の什器をこの場所に保管していたと伝えられている。政所と東軒、西軒などの三つの棟があったが、西軒だけが現在の位置に移建された。移して再び建てたため、ユニークな東京館の外観が目を引く。屋根は片側は八作屋根、もう一方は切り妻屋根の非対称な形をしている。

#4集慶殿址（チプギョンジョンジ）

慶州市生涯学習館の近くの住宅街に太祖・李成桂（イ・ソンゲ）の御真影を奉安するために建てられた「集慶殿（チプギョンジョン）」の跡がある。建物は文禄・慶長の役の際に燃えてなくなり、現在は石垣の構造物の一部と碑石「集慶殿旧基（チプギョンジョングギ）」を見ることができる。

#5慶州邑城周辺のカフェ

邑城（ウプソン）外道、邑里団（ファンリダン）通り、東門前通り。ネーミングセンスに溢れる皆さんを待っている。慶州邑城の周辺に個性あふれるカフェが続々と建ち始めている。皇里団通りに続く慶州の話題のスポットになることを期待しつつ、慶州邑城周辺のカフェを紹介する。

カフェ インアワータイム

日本風サンドイッチの卵サンドイッチが美味しいブランチカフェ。

• アクセス : 慶州市東門路16
• お問い合わせ : +82-(0)54-772-6939
• 営業時間 : 10:30~20:00（材料切れ時、早期締め切り）/定休日はインスタグラムでお知らせ
• insta : @cafe_inourtime

オルディネール

クロワッサン専門ベーカリーカフェ。

• アクセス : 慶州市東門路22
• お問い合わせ : +82-(0)54-777-0109
• 営業時間 : 12：00~20：00/定休日はインスタグラムでお知らせ
• insta : @cafe__ordinaire

パレット

個性あふれるドローイングカフェ。

• アクセス : 慶州市東門路24
• お問い合わせ : +82-(0)10-7681-0400
• 営業時間 : 毎日11:00-23：00/定休日はインスタグラムでお知らせ
• insta : @artcafepalette

withコーヒー

日向門すぐ目の前のルーフトップカフェ兼パブ。

• アクセス : 慶州市東門路28　2階
• お問い合わせ : +82-(0)10-2390-2931
• 営業時間 : 平日18：30〜00:00/週末12:00-00：00
• insta : @cafe__with

ロフィー

4階建てのルーフトップカフェ。

• アクセス : 慶州市東門路36-3
• お問い合わせ : +82-(0)10-5116-1828
• 営業時間 : 毎日午前11:00~00:00
• insta : @ro_ffi

#6城東市場（ソンドンシジャン）

慶州で最大の卸売常設市場である城東市場が慶州邑城の近くにある。廉売市場として初めて開始した城東市場は、1971年以降現在の位置で今日に至っている。施設の現代化によりきれいにリフォームし、最近駐車タワーも建設して利便性を高めた。
城東市場はグルメ天国だ。海苔巻き、トッポッキ、スンデ、天ぷらなどの屋台おやつを売る食堂が集まっている粉食路地が人気である。
城東市場もう1つのグルメ、おばさんたちが手作りの味で勝負する韓国料理バイキング村も欠かせない。10種類を超えるおかずを選んで食べる楽しさがあり、豊かな人情はおまけだ。最近の内部リフォームをして、もっときれいになった。
その他にも、城東市場は路地ごとに野菜通り、フルーツ通り、干物通り、水産物通り、雑貨通りなど、品目別にお店が集まっていて一緒に見て回ると良い。