Gyeongju Tourguide

#1大陵苑（デヌンウォン）の石垣道（約550m）

23基の大小の古墳が集まっている古墳公園の大陵苑。皇南大塚（ファンナムデチョン）、天馬塚（チョンマチョン）、味鄒王陵（ミチュワンヌン）、木蓮フォトスポットなど大陵苑の敷地内も見どころ満載だが、大陵苑で楽しめるスポットがもう1カ所ある。大陵苑の敷地を囲んでいる石垣に沿って歩く静かな遊歩道。大陵苑の裏側近くの皇南パン特産品売り場向かい側からスタートし、石垣に沿って約550 m歩くと大陵苑の正門に着く。この道は桜の花が咲き乱れる春が特に美しい。道の最初から最後まで桜並木が続き、美しい桜のトンネルを作る。石垣の上から頭をひょこっとのぞかせる古墳や瓦の塀や石垣、桜などを写真に収めれば完璧な写真になる。

大陵苑の石垣道情報

• アクセス : 慶州市太宗路783（皇南パン）－慶州市鶏林路9（大陵苑正門）
• おすすめ歩き旅コース : 皇理団通り-大陵苑裏門-新羅大鐘公園 -大陵苑石垣道-大陵苑

#2皇龍寺（ファンリョンサ）マルキル（1.5km）

芬皇寺（プンファンサ）前の交差点からスタートし、国立慶州博物館を通り過ぎて月精橋（ウォルジョンギョ）まで続く皇龍寺マルキルを歩いてみよう。2013年に造成されたこの道は、全長約1.5kmと気軽に散策できる道である。芬皇寺交差点から博物館までの「臨海路（イムヘロ）」は天然の木材で韓屋の床の形に造成し、人面文軒丸瓦（オルグルムニスマクセ）、瞻星台（チョムソンデ）など新羅を象徴する文様の景観にライトアップして風情を醸し出す。博物館から月精橋へと続く歩道の「日精路（イルジョンノ）」は黄土で舗装され、所々に休憩スペースも設けられており、月城を包むように流れる南川と復元された月精橋の景観を満喫するのに良い道である。春には桜が、秋はコスモスが目を楽しませてくれる。さらに前方に広がる野原の爽やかな景観まで友として皇龍寺マルキルを歩いてみよう。

皇龍寺床通り情報

• アクセス : 慶州市臨海路98(芬皇寺交差点)-慶州市校洞274（月精橋）
• おすすめの歩き旅コース : 芬皇寺-皇龍寺歴史文化館-皇龍寺祉-国立慶州博物館-月精橋

#3普門湖畔（ポムンホバン）通り（約8km）

ホテル、リゾート、テーマ観光施設が密集している慶州の旅の必須コース普門観光団地にも遊歩道がある。巨大な人工湖の普門湖の周辺を一周できる普門湖畔通り（普門湖循環探訪路）である。2014年11月湖に沿って歩く遊歩道がすべて整備された。所々に大波橋、湖畔1橋、飛び石などの景観橋が終わる普門湖畔通りをつなげて美しさを加える。サラン公園、木月公園、大波公園、水香休憩所など休んでいけるミニ公園と休憩スペースも必要な場所に配置されている。約8kmの傾斜がない平坦なコースで目の前に広がる湖の眺めを満喫しながら歩くと良い。

普門湖畔通り情報

• アクセス : 慶州市普門路424-33（普門湖畔広場）、慶州市北軍洞236-17（大波公園）
• おすすめ歩き旅コース : 大波公園-サラン公園-普門湖水上公演場-普門湖畔広場-湖畔1橋-水香休憩所-大波橋
• 公共交通の利用情報 : 10番バス利用、慶尚北道文化観光公社、普門団地バス停下車

#4統一殿（トンイルジョン）イチョウ並木（約2km）

慶州の代表的な秋の観光スポットの1つである。新羅の三国統一の偉業を称えるために建立された統一殿の前に涼しく内された直線道路の両脇にイチョウ並木が並んでいる。イチョウが染まる10月末から11月初めにイチョウの下の遊歩道を散策しながら秋に酔いしれることができる。統一殿に上がって楼閣の上からイチョウ並木全体を見下ろしてみよう。

統一殿のイチョウ並木情報

• アクセス : 慶州市七仏庵キル6（統一殿） - 慶州市統一路26（統一殿三叉路）
• おすすめ歩き旅コース : 統一殿 - 書出池 ― 統一殿イチョウ並木 - 南山イェギルギャラリー（白岩窯、ヤソン美術館、煙陶芸）
• 公共交通利用情報 : 11番バス利用、統一殿前バス停下車

#5神文王護国行幸道（約4.5km）

東海岸に向かう関門である秋嶺トンネル下のモチャ谷をスタートし、車嶺（スレッジェ）と龍淵滝（ヨンヨンポクポ）を経て祗林寺（キリムサ）まで続く4.5kmの長さの山道を「神文王護国行幸道」として造成した。この道は文武王の葬儀行幸道である。文武王は、自分が死んだら東海の龍になって外敵から国を守ると言って、自分を火葬して東海に埋めてほしいと遺言を残した。彼の遺言に従い文武王を葬るために往来した道がまさにこの道だと伝えられる。また、この道は彼の息子神文王が国の風波を静める笛『万波息笛（マンパシクジョク）』を父の文武王から受け取るために通った道でもある。

吐含山（トハムサン）と含月山（ハムウォルサン）の間の麓と尾根をつないで歩く道であり、あちこちに神文王の行幸に由来した地名がある。モチャ谷は馬車が往来できる谷であったことから由来した村の名前である。車が行き来した峠は車嶺と呼ばれ、急な坂道で車を引いた馬が曲がったとして馬曲げと呼ぶ場所もある。道の後半にある龍淵滝は神文王の行幸の道の白眉だ。15mの高さの岩の上に水が涼しく落ちの滝の両側は崖の岩の滝を包むように位置している。新羅善徳女王とき創建したと伝えられる千年古刹祗林寺でコースを終了する。

神文王護国行幸道情報

• アクセス : 慶州市チュウォンギル90（モチャ谷）-慶州市陽北面祇林路437-17（祗林寺）
• おすすめ歩き旅コース : モチャ谷 - スレッジェ - 龍淵滝 - 祗林寺
• 公共交通機関の利用情報 : 100番、150番バス利用、チュウォンバス停下車

#6東南山に行く道（約8km）

月精橋（ウォルジョンギョ）を起点に東南山の麓の所々に点在する新羅の仏教遺跡を探訪した後、統一殿（トンイルジョン）、書出池（ソチュルジ）まで続く約8kmの「東南山の道」を歩いてみよう。2014年に探訪路が造成された。露天博物館と呼ばれる南山には貴重な文化遺産が散在している。東南山に行く道も仏谷磨崖如来坐像、塔谷磨崖仏像群、書出池、南山洞東西三層石塔などの新羅時代の遺跡が点在している。少し長いコースだが、歩きながら少し退屈な頃になると文化遺跡が目の前に現れるので退屈する暇がない。コースの途中には休憩するのにうってつけの慶森林環境研究院もある。

東南山に行く道情報

• アクセス : 慶州市校洞274（月精橋） - 慶州市七仏庵キル55（南山洞敬老堂）
• おすすめ歩き旅コース : 月精橋 - 仏谷磨崖仏像群 - 塔谷磨崖彫像群 - 菩提寺 - 慶尚北道森林環境研究院 - 憲康王陵 - 定康王陵 - 統一殿 - 書出池 - 南山洞東西三層石塔
• 公共交通機関の利用情報 : 11番バス利用、統一殿バス停下車

#7三陵（サンヌン）に行く道（約8km）

山全体がユネスコ世界文化遺産に登録されている慶州南山。王陵13基、山城4ヶ所、寺跡150カ所、仏像129体、塔99基、石灯22基、連花台19点などの計694点の文化遺産が散在する宝庫である。東南山に行く道よりも先に西南山回り道の「三陵に行く道」が2011年に造成された。東南山に行く道が新羅の仏教美術の世界を垣間見ることができるなら、陵道は新羅の胎動から衰退までの歴史が留まっている道である。新羅の始祖朴赫居世（ヒョクコセ）が生まれたと伝えられる蘿井（ナジョン）は、最初の宮殿跡であった昌林寺址（チャンリムサジ）、新羅衰退の現場にいた鮑石亭（ポソクジョン）まで 新羅の栄枯盛衰に沿って歩くことができる道である。素敵な松の木が生い茂る松林の景色はオプションである。8kmコースの三陵に行く道を休み休み歩いてみよう。

三陵に行く道情報

• アクセス : 慶州市校洞２７４（月精橋） - 慶州市拝洞山７３-１（慶州三陵）
• おすすめ歩き旅コース : 月精橋 - 天官寺址 - 五陵 - 蘿井 - 逸聖王陵 - 鮑石亭 - 祗摩王陵 - 拜里石仏立像 - 三陵 - 景哀王陵
• 公共交通機関の利用情報 : 500番バス利用、三陵バス停下車

#8柱状節理（チュサンチョルリ）波の音道（約1.7km）

2012年陽南面邑川里にあった軍部隊が撤退する際に隠れていた宝物が姿を現した。波、風、岩、時間がもたらした宝物、陽南柱状節理群である。陽南柱状節理群には一般的な形の上にそびえる柱状節理だけでなく、扇形柱状節理、傾いた柱状節理、横になっている柱状節理など多様な形態の柱状節理を見ることができる。その中でも特に圧巻なのは、扇が広がったように丸く広がる扇形柱状節理である。世界的にも類を見ない非常に稀な形態で、天然記念物第536号に指定されて保護されている。
この柱状節理を横に見ながら歩けるように邑川港から下西港まで1.7kmの海岸散策路「柱状節理波の音道」が造成された。木道、東屋、ベンチ、吊り橋など海岸のコースも整備されている。コースの途中には柱状節理を一望できる展望台もあるので立ち寄ろう。

柱状節理波の音道情報

• アクセス : 慶州市陽南面陽南港キル14-16（邑川港） - 慶州市陽南面チンリキル30-37（下西港）
• おすすめ歩き旅コース : 邑川港壁画村 - 柱状節理展望台、扇形柱状節理 - 下西港
• 公共交通機関の利用情報 : 150番バス利用、邑川、柱状節理バス停下車

#9甘浦カクチ道（全7コース、第4コース4.5km）

両手を組んだように物語が絡んでいるストーリーテリングの海岸テーマ道「甘浦カクチ道」が甘浦海岸に沿って造成された。海岸に沿って歩く道、自転車に乗って回る水辺道、ドライブしながら見る通り、瞑想にふけりながら歩く道など全7コースが造成された。その中で最も多く巡るコースは甘浦港一帯を見て回る第4コース「村里の路地に差し掛かる道」である。甘浦港一帯に残っている敵産家屋（チョクサンカオク）を見ることができ、活魚委託販売場の活気あふれる様子も見ることができる。路地に造成されたダルマ菊壁画通りはフォトスポットである。

甘浦カクチ道情報

• アクセス : 慶州市甘浦邑甘浦路115（甘浦公設市場）
• おすすめ歩き旅コース : 第4コース甘浦港 - 活魚委託販売場 - 甘浦カクチ道 - 甘浦公設市場
• 公共交通機関の利用情報 : 100番バス利用、甘浦港、甘浦公設市場バス停下車

#10水色サランキル（愛の道）（約1.1km）

陽南柱状節理波の音道が終わる下西港から新しく始まる道がある。下西港防波堤の端に愛の錠フォトスポットがある。これに着目して名前をつけた「水色サランキル（愛の道）」。下西港から下西海岸公園まで続くそう長くない海岸遊歩道である。海岸沿いに木の遊歩道を設置し、蓮の形をした景観橋の水色サラン橋もコースの途中で見ることができる。下西海岸公園の近くにはオーシャンビューの可愛いカフェが点在しているので、カフェでのんびりするのも良い。

水色サランキル（愛の道）情報

• アクセス : 慶州市陽南面チンリキル30-37（下西港）-慶州市陽南面下西里1516-4（下西海岸公園）
• おすすめ歩き旅コース : 下西港 - 木の遊歩道 - 水光サラン橋（愛の橋） - 下西海岸公園
• 公共交通機関の利用情報 : 150番バス利用、陽南中学校バス停下車